Bxlog

2001年からブリュッセル在住の、日仏カップル。日・仏・白の話題を織り混ぜた、とりとめのない日記です。


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写真を撮ること
サロン・デュ・ショコラのお土産です。主催者のお店、Boissierの青缶はマロングラッセ、緑缶はキャラメル。缶が欲しくて買ったようなものですけど。

いよいよマロングラッセがお菓子屋さんで出回る季節です。これまでフレッシュじゃないマロングラッセを美味しいと思ったことはありませんでしたが、これは甘さ控えめで食べ易く、高得点。やっぱりBoissierってすごいんだな。

マロングラッセが大好き!という人はたまにしかいないので、義両親へのお土産はキャラメル。義母がチョコアレルギーなため、いつもお土産には悩みます。
今回は某ブースの手伝いをしていました。同じブースのフランス人女性スタッフ(以下同僚とします)と色々おしゃべりしていると、周りで一般客があちこちのブースの写真をバシバシ撮影。最近は日本人以外でも、小さなカメラや携帯電話で色んなものを撮影しています。

ふいに同僚から「日本人は、あんなに写真を撮ってどうするの?あなたたちにとって写真を撮ることには何か特別な意味があるの?」と訊かれました。

初め、あの中には沢山ブロガーがいるんだろうなと思いました。ブログをやっていると写真をよく撮るようになるものですし(この缶の写真なんて、ブログをやっていなかったら撮っていないと思います)、日本のブログ人口もかなりのものだと思います。でも、ブログが存在する前から日本人の写真好きは有名ですもんね。

なので日本人に特徴的と思われるところを言葉にしてみました。あれは一種の「消費行為」だと思う、と。

我が子の写真を撮ったり、友達との楽しい時間を切り取る行為は、別に日本人でなくてもやっていることです。でもそれ以外に、写真を撮ること自体を目的にしてしまう人がいます。多分、目立つのはそういう人たち。

以前勤めていた会社で、日本からの出張者のアテンドで隣国へ行ったとき、スケジュールに1時間ほど空きができたので、その街の郊外のお城(ガイドで見たらしい)へ行きたいと言われました。私も慣れない都市だったので戸惑いながら交通機関を乗り継ぎ、時間に追われながら走って城が見えるところまで同行。そこから彼らは携帯電話で城を撮り、5分も経たないうちに「さ、じゃあ戻ろう」とまたダッシュしてました。

少しでも時間が空くとこうしたシーンが繰り返され、今となっては笑える思い出なのですが、城の名前も歴史的背景も建築様式も、何も分からないまま1枚の画像に城を収めたことで満足している彼らを、不思議に思っていました。特に好きでもなく、興味もないものを撮るためにわざわざ移動するのですから(しかも彼、人物の入った写真は絶対撮らないのです)。

本人に訊くと、日本へ帰って友達や家族に見せるのが楽しい、とのこと。そっちがメインで、彼自身にとっては別に旅の思い出という訳じゃないみたいでした。

そのことを思い出すたび、それが何か高価なものを持って誇る行為に似ているな、と思うんです。「俺ここ行って来たんだよ、いいだろ」って。我が子の写真や友達との思い出とはまたちょっと違って、もっと「使い捨て」っぽい感覚ににてるんじゃないかと。多分、また別の新しい写真たちがどんどん撮られて、あの城の写真は忘れ去られていくんだろうな。そういう趣味の人な訳ですから、別にそれが悪いとはいいませんが。

そんなエピソードも交え、同僚に言いました。

私 「写真を撮るとその被写体をモノにしたような感覚があって、「その感覚を得るために」撮ることは消費行為に似ていて、日本は消費社会が発達しすぎて消費中毒って言うか、麻痺しているようなところがあるから、極端に走る人がいるんだと思うよ」

同僚 「なるほどー。私はね、日本では人をカテゴライズしたり理想化するようなところが強いから、それとなにか関係があるのかもって思っていたの。人でもなんてもとにかく具象化して、崇めるというか」

私 「あー鋭い。それって神道とかの話?富士山信仰とか」

同僚 「そんなのはもう全然分からないけど」

私 「いやいや、それも関係してるよきっと」

・・お客さんが来ちゃってこの辺で会話は終わってしまったけど、チョコよりそっちの話のほうが面白かったな(笑)

美しい写真を見て心が和んだり、楽しい気持ちになったりと、写真はなにかを伝える立派な媒体ではあります。やっぱりまず心に残るような経験や情景があってこそなのだろうな。とはいえ技術の問題もあって、なかなか何かを伝えるほどいい写真なんて撮れる訳ではなく、「使い捨て」写真も多くなりがちなブログ。

それでも、チョコを試食をするでも買うでもなく、とにかく有名人やキレイなブースばかり探しているような人たちを見ていたら、私ももっと素敵な写真と、それにまつわる記事を頻繁にアップできるようになりたいな、などと思うのでした。
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コメント
≪この記事へのコメント≫
写真
以前、ydrさんの記事で読んだ、
「消費による自己実現」の話と似ていますね。
「誰かに見せる」事を意識した写真は、
方向性を間違うと、他人にとっては、
露出狂に出会ったような変な印象に
なるのかもしれません。

写真が日常的に撮られる時代になって、
そのマナーや、価値観がわからないままに
使用している人が多いのが、今の「日本」なのかもしれませんね。
2007/10/27(土) 01:56:48 | URL | niko #-[ 編集]   
> nikoさん
どういう写真かって境界線も主観的なものですけど。
日本のブログ人口が多いのも、これと同じことなんでしょうね。
普段の生活の中での抑圧が多くて、自己実現というか表現が難しい社会だからなのかな。
2007/10/27(土) 10:01:21 | URL | ydr #Ch/QZcDk[ 編集]   
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