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2001年からブリュッセル在住の、日仏カップル。日・仏・白の話題を織り混ぜた、とりとめのない日記です。


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サン・ニコラ
20041205220211s.jpg
Painted by Heiko C. Schlieper
Collection: Folklife Collections, Provincial Museum of Alberta, Edmonton
Photo: Harry Korol, 1995

12月6日は聖ニコラ(サン・ニコラ)の日。カトリックの暦では毎日誰かしら聖人の名が当てられていて、その名前の人が祝ってもらえる家庭もあるようです。TVの天気予報でも「明日は聖○○の日です」とか言います。

私の夫もニコラという名前です、だけではネタにもならないのですが、この日は日本の「子供の日」に当たるお祭りでもあるので、そちらの話を。

オランダ、ベルギー、ドイツ、オーストリア、スイスの一部とフランス北東部で行われているこの祭りでは、今年いい子にしていた子供がサン・ニコラからお菓子やプレゼントをもらえます。


サン・ニコラは白ひげのおじいさんでサンタクロースとよく似ていますが、司教のいでたちをしています。サン・ニコラのモデルは3-4世紀のトルコの司教だからです。(上のイコンの人)

町中のいい子にしていた子供たちに御褒美をあげたり、貧しい子供を救う行いをした人です(彼の善行の伝説は色々あるので省略)。キリスト教者が虐げられていた時期には獄中生活や逃亡も経験した波乱の人生で、彼の没した日が343年12月6日。彼の行いが美談として世に出てイベントになったのはずっと後、10世紀のことです。

そもそも12月6日の子供のためのお祭りと、25日のキリストの誕生祝(家族のお祝い)は、別のイベントでした。プロテスタントが広まる16世紀になると、どうせ日が近いんだから一度にやってしまえということで、先にあげた国以外ではサン・ニコラのイベントはほとんど消えてしまいました。

オランダが今のアメリカへ殖民した17世紀、サン・ニコラのイベントはあちらでも受け継がれ、Sinter Klaas (サン・ニコラのオランダ語)がSanta Clausになりました。そのアメリカで、コカ・コーラ社が広告に紅白のふかふかした装束のサンタクロースを使い、これが今ではワールド・スタンダードとなり司教の服や冠は忘れられていますが、元は同じ人です。

サンタとサン・ニコラの違いといえば、後者は「悪い子にはお仕置き」をするということです。サン・ニコラは初めはソロですが、18世紀ごろからムーア人を連れていて、子供へのお仕置きの鞭はこのペール・フエタール(鞭おじさん)が担当しています。「なまはげ」を思わせます。(ドイツではムーア人じゃなくて魔女がついてくる地域もあります)ロバがサンタではトナカイになっているのは、カナダあたりから変わっていったらしいです。

伝説も何通りもあり、祝い方も国や地域によって様々ですが、ベルギーでは子供たちは名物スペキュロスやパン・デピス、飴玉、サン・ニコラの形をしたチョコレート、オレンジなどを食べます。プレゼントが配られるのは5日から6日にかけての夜で、5日の夜は暖炉のそばに靴下やスリッパを置き、ロバの餌のにんじんと、サン・ニコラが寒くないようにグラス1杯のワインを添えて寝るのが本格的なやりかた。

「ベルギーの都市部では11月ごろからヘリコプターでサン・ニコラは仕事を始め、ショッピング・センターや学校を廻る」とまことしやかに書かれているのも見つけましたが、まあこれはその辺を歩いているサン・ニコラに出くわしてしまった子供への弁明という感じですね(笑)

ウチのニコラの出身地(フランス北部)では、昔は花火が上がり、パレードもあり、子供同士で小麦粉(またはその練り物)の投げ合いなどがあり、かなりの盛り上がりだったそうです。そしてサン・ニコラはどちらかというと男のこのお祝い、11月25日のサント・カトリーヌが女の子のお祝いという緩い線引きもあります。ちなみにフランスでも他の地域ではサン・ニコラのイベントのことはほとんど聞きません。

オランダでの様子はこちらで詳しく書かれています。同日の他の投稿でパレードの写真も沢山掲載されていますので、お勧めです。

子供ができたら、サン・ニコラとクリスマスどっちを重視するか?悩むところです。司教が絡んでるけどそれほど宗教色の濃いお祝いじゃないので、子供にはサン・ニコラの方がいいかな?ヨーロッパのクリスマスはどちらかというと孫に会いたいお年寄りのお祭りっぽいしね。

追記:6日、ウチのニコラの職場(ベルギー・アントワープ)にはサン・ニコラがお菓子を配りに来たそうです。そのときの様子。
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コメント
≪この記事へのコメント≫
TBありがとうです。ydrさんの記事でさらにニコラについて知ることができました。オランダではにんじんがこの時期、1キロ49セントで売っていてシンタ用だわとほほえましかったです。やはりお子さんができたら、シンタクラースで盛大にお祝いですよね。夫婦のプレゼント交換は24日にということで。(ってするのかな?という感じですが)
2004/12/06(月) 16:14:49 | URL | Masako #-[ 編集]   
私はにんじんの価格まではチェックしていませんでしたが、ベルギーもそうだったのかな。
旦那の訂正によると、小麦粉だけじゃなくて卵も投げるそうです…(笑)この日だけはメチャメチャに汚れて帰ってきても、好きなものだけ食べてもいいということで、子供には年に一度ハメのはずせる自由の日だそうですね。
ハッキリと子供を主役にしてあげてお祭りをするのって、なんか健康的でいいなあと思います。未来の我が子のためには、サン・ニコラの習慣が続いている地域に住めてちょっとラッキーかも。
ちなみに我が家のクリスマスプレゼントは、贈ったり贈らなかったり、かなり適当です…(笑)時期に関係なく相手の喜ぶものを見つけたら贈る、という方が好きなのです。
2004/12/07(火) 10:37:53 | URL | ydr #L.iXitw2[ 編集]   
遅ればせながらTBさせていただきました。いろいろなお話が聞けて楽しいです。本当に楽しそうなお祭りですね。
2004/12/21(火) 10:06:10 | URL | ふらんす #-[ 編集]   
TBありがとうございました。
私も結婚するまで北フランスやベルギーの暮らしを知らなかったので、初めはビックリしました。各地域のお祭りって、歴史をたどると面白いですよね。
2004/12/21(火) 10:32:20 | URL | ydr #L.iXitw2[ 編集]   
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