Bxlog

2001年からブリュッセル在住の、日仏カップル。日・仏・白の話題を織り混ぜた、とりとめのない日記です。


スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)
合者離之始
「これやこの 行くも帰るも分かれつつ 知るも知らぬも逢坂の関」

百人一首で唯一濁音がなく、季節も不明という、変わった歌(昔、ちょっとだけ百人一首部にいました)。出だしがひらがなで、子供にも覚えやすい歌なためか、坊主めくりでなぜかインパクトナンバーワンで、子供時代の自分の中では一休さんの次に有名な坊主だった蝉丸・・・(笑)

盲目で琵琶の名手だったということですが、この人物の身元は実はよく判っていなくて、色々な説が立てられています。能舞台や、「今昔物語」「平家物語」にも登場します。琵琶法師のはしりと言われ、音曲諸芸道の神と祀られた時代もあります。

能の「蝉丸」では皇子として生まれながら盲目だったので捨てられる、というドラマチックな設定。さらに気狂いの姉がいて、二人が逢坂の関で出会い、また別れてゆく悲劇。戦時中は不敬として上演を禁じられた曲だそうです。

今昔物語では、源博雅から「あばら家に住んでいないで都へ出てくればよいのに」と言われると、「世の中は とてもかくてもありぬべし 宮もわら屋もはてしなければ」(この世の中、どのようにしても同じこと。宮廷に住もうがわら屋に住もうが、いつかはなくなってしまうのだから)と返したことになっています。

素性はどうあれ、人生をはかなみ達観したような、物悲しい歌の多い蝉丸が、今でも大好きです。

・・・で、なぜ蝉丸を思い出したかというと、ブリュッセルから明日日本へ本帰国してしまうvioさんと、急遽決まって今日NZからロンドンへ引っ越したやえちゃんへ、メールを書いていたから。

海外にいると、別れたらもうおいそれとは会えないケースも多いのですが、移動が大変だった昔は、日本国内でもこんな感覚だったのだろうな、などと考えていたわけです。いや、電話もネットもなかったらもっと切実ですよね。

それがいまやロンドンまでならユーロスターもあるし、すぐだな♪なんて言ってるし、メールやブログでの近況報告がこんなに楽なんですものね。

感傷に浸るどころか、帰ってしまうvioさんとも、きっとまた会えると根拠もなく信じています。無常はときに無情でもあるけれど、変化があるから楽しいこともあるよね。長旅、気をつけて。元気でね。また遊びましょう!

 <- 人気ブログランキング。世界中に散らばった友達と繋がっていられるよう、これからも更新頑張ります。応援クリック、よろしくね。
スポンサーサイト
コメント
≪この記事へのコメント≫
なんだか
とても素敵なエントリーですね。
確かに、昔は「別れる」ということが、
今よりずっと切実だったんだろうなぁ。
きっと、それだけに、
再び会うことも特別な意味を持ったんでしょうね。
BLOGはその時代からしたら、「どこでもドア」みたいなものかもしれませんねー。

2006/02/13(月) 04:28:04 | URL | niko #-[ 編集]   
> nikoさん
まだネットが普及していなかった15年前の留学生活でさえ、切実な場面が多かったし、電車の切符とか、ちょっとしたものが記念品だったり、宝物でした。
今は誰もが世界中を飛び回り、どこにいても(ほぼ)同じ情報が得られる時代で、距離感とか、時間の感覚とか、確実に鈍くなっているのを感じます。つまらないモノへの執着も。
でも、友達に会いたいと思う気持ちは、失くしたくないですねぇ。
2006/02/13(月) 10:07:35 | URL | ydr #L.iXitw2[ 編集]   
蝉丸
いつも思いますが、ほんと文章が綺麗ですね。
蝉丸のこの首、何故か私にとっても印象深いのですが、それは内容よりもやはり「蝉丸」という名前のインパクトだったような記憶が・・・。

私は今二度目の海外生活ですが、一度目は18年前。あの頃に比べて今回どうしてこうも楽なのだろう?とよく思うのですが、やはり一番の理由はネットの普及に他ならない、という気がします。(自分がずうずうしくなったとかは横に置いておいて・・・)確かに色んなことに鈍くなっていると感じること、ありますね。でもやはり大事な人とすぐに連絡がつくのは嬉しい限りです。そして境界が薄くなって行って「外国」が遠いものではなくなるのも。
お友達との次回どこかでの再会、楽しみですね。
2006/02/13(月) 15:18:57 | URL | tm #0ORuJgOY[ 編集]   
> tmさん
蝉丸って、なぜかみんな知ってますよね…(笑)
確かに名前が覚えやすいし。

時々日本へ帰るとギャップは感じるものの、ネットのおかげでこの頃たまに、本当に海外にいることを忘れます。
すごく便利で楽で良いことだけれど、「旅情」なども、昔に比べて薄くなってるのだろうと思うと、ちょっと寂しかったりもします。
2006/02/13(月) 16:07:17 | URL | ydr #L.iXitw2[ 編集]   
コメントを投稿する

普通のコメントの場合、なくてもOKです。
URL
コメント
パスワード
パスワードを設定しておくと、後から自分のコメントを編集・削除できます。
コメント非表示  管理者以外に読まれたくない場合にチェックをつけて下さい。
コメント非表示の際は、返信先としてメールアドレスかURLをご記入ください。
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://ydr.blog2.fc2.com/tb.php/687-4e0995e8
≪この記事へのトラックバック≫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。