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2001年からブリュッセル在住の、日仏カップル。日・仏・白の話題を織り混ぜた、とりとめのない日記です。


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脱獄囚
今日は少し曇り気味ですが、夕方は暑くなりそう。

会社のそばによくアイス売りの車が来るのですが、昨日は昼過ぎに来ていて、同僚がひとっ走り買いに行ってくれました。私はレモンのソルベをいただきました。たまにはこういうのもいいな。

ニコラの会社は、お昼はみんなでBruxelles les bains (パリ・プラージュの真似をして、ブリュッセルの運河沿いに設けられた人工ビーチ。8月13日までやっています)に行き、午後は早く上がったそうです。冷房もなく、気温が30度を超える会社にいても、能率が上がりませんから。

クーラーのない車はこの辺りでは5年位前まではわりと普通にありましたが、最近ではこの暑い時期にクーラーなしで走るのは飲酒運転と同じくらい危険である、とも言われています。

そんな夏真っ盛りの今週のベルギーを、騒がせた事件がありました。脱獄王の異名をとるMurat Kaplan(44)が、6度目の脱獄をしたのです。
今週の同僚たちとのお昼休みには2-3日、この話がよく出ました。中心街に住んでいる同僚は、火曜の夜は、おそらくこの事件のために巡回していた警察のヘリコプターがうるさくて眠れなかったと言っていました。

1993年、彼が仲間と3人で刑務所の所長を人質に取り、車のボンネットに所長を縛りつけ、頭には銃を突きつけた状態で周囲の警官らが手を出せないようにしつつ逃走した、という過去があり、このときの映像はテレビでも放映されたため、ベルギーでこの男を知らない人は少ないのだそうです。確かにかなりインパクトがありそう。

1981年からの度重なる逮捕の罪状は家宅侵入、強盗、傷害など様々。人は殺していないようです。その派手な脱獄劇のときは、11日後に再逮捕されました。

今回は、脱獄といっても週末だけの仮釈放中で、そのまま帰って来なかったというもの。金曜に刑務所の外へ出て、日曜に帰って来る筈が帰らない。そこでようやく捜査が始まったのですから、仲間の後押しなどがあればもう国外に出ているのでは・・・と誰もが思ったのですが、月曜に盗難車に乗っているのを目撃されました。ハイウェイE411を逆走するなどの、警察とのすごいカーチェイスのあと、Wavreで車を乗り捨て、さらに逃走を続けています。武器を持っているのかどうかは分からないとのこと。

Kaplanは条件つきの仮出獄か、仮想監獄(電子的な監視)の適用を申請し却下されたばかりだそうで、仮釈放を認める時期ではなかったとの声があり、仮釈放を認めた法務大臣(社会党Laurette Onkelinx)が今、他党から槍玉に挙げられているところです。

法務大臣は、「仮出獄、仮想監獄の適用はまだ時期尚早だが、より緩やかな社会復帰準備が必要と判断し、確かに仮釈放を認めた。Kaplanは過去になんども仮釈放になっているが、ちゃんと戻ってきていた。犯罪を繰り返しているが殺人犯ではない。彼はもともと2009年には釈放になる予定で、獄中での素行に問題などのない囚人は、釈放の数年前からは社会復帰への準備の目的で定期的に仮釈放を許可することになっている。リスクはつきもの。はじめからリスクを負わないのは簡単だが、それは民主的権利の考え方に反するもの」と、堂々と反論。

過去数年のデータで、囚人の数は増えているが脱獄は減っていること、ケースごとに決められる仮釈放の日数も増えてはいないこと、また、記憶に新しいところでアントワープの人種差別殺人や、リエージュでの姉妹誘拐殺人事件、少年誘拐暴行事件などは、早い段階で犯人逮捕が実現できていることなども挙げ、法務省予算の増額も有効に働いているとしています。

これ以上犯罪を重ねる前に再逮捕になってくれれば法務大臣の反論もある程度説得力が出ますが、脱獄常習犯だけに、かなり警察の動き方など勝手が分かっているはず・・。長期戦になるのではないか、と言われています。

そうこうしているうちにも明日のナショナルデーのイベント警備などにも人手が必要になるし、さっさと捕まえないと外国へ逃げてしまいそう。どうなることやら。
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コメント
≪この記事へのコメント≫
まるで映画
こんな話、日本では聞かないよね。彼の前回脱獄劇は衝撃的だったから良く覚えているわ。
それにしても最近の凶悪犯罪は怖い限りです。
2006/07/20(木) 18:23:13 | URL | ルギア #YYhS6EVE[ 編集]   
ベルギーの警察じゃ手に負えないみたいな人ですね。捕まえてもまた牢獄で彼を養ったり、まだ脱獄されて捜索など、費用を使うぐらいなら国外にさっさと逃亡してくれたほうが、税金の無駄遣いもなくなるし市民も安全!な気がするのですが。
2006/07/20(木) 20:29:12 | URL | ウサチーロ #-[ 編集]   
レ・ミゼラブルを
思い出しました。
子供の頃読んだきりで深い内容は
思い出せないんですが・・。
脱獄を繰り返す理由があるのでしょうか・・。
2006/07/20(木) 23:45:09 | URL | niko #-[ 編集]   
へえええそんなことがあったのですか!(ニュース見なければ・・・)
「脱獄囚」と聞くとそれこそ映画などの影響か「お、いいぞ」とか一瞬思ってしまいますが、これはとんでもないですね。
しかし近く釈放になるのに何故また脱走を。心理的な方面に興味が湧きますね。
2006/07/21(金) 10:06:35 | URL | tomom #0ORuJgOY[ 編集]   
> ルギアさん
前回のは、探しても画像が見つかりませんでしたが、すごかったんだろうなあと思いました。
ホントに映画みたいなシーンを想像しました。
あれ、2003年って書いちゃったけど1993年の間違いですね。直しておかなきゃ!
2006/07/21(金) 16:21:39 | URL | ydr #L.iXitw2[ 編集]   
> ウサチーロさん
最近はEU諸国の警察が協力し合えるようになっているので、私も却って他国の警察に期待してしまいます。
中央駅の殺人事件でも、ポーランドへ逃げた犯人が現地で捕まりましたし。
この人みたいに派手なことはしないまでも、脱走は毎年15件以上あるらしいので、なんだか怖いです。
2006/07/21(金) 16:23:00 | URL | ydr #L.iXitw2[ 編集]   
> nikoさん
ここまで繰り返すのって、異様ですよね。
なにが彼をそうさせるのか・・細かい背景を知らないので、私には謎だらけです。
2006/07/21(金) 16:30:50 | URL | ydr #L.iXitw2[ 編集]   
> tomomさん
私も同僚たちに聞くまで全然知りませんでしたよ~(笑)
なんか、病的に脱獄を繰り返してるようにも見えますよね。
仮出獄や電子監獄の適用が聞き入れられなくて、もう3年も待てないやって思っちゃったのかしら?
2006/07/21(金) 16:41:22 | URL | ydr #L.iXitw2[ 編集]   
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