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2001年からブリュッセル在住の、日仏カップル。日・仏・白の話題を織り混ぜた、とりとめのない日記です。


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60年目
今日はアウシュビッツ収容所が開放されて60年目、ということでテレビや新聞はその話題がトップです。先週くらいからずっとこの話でメディアは盛り上がっていて、戦争映画やホロコーストをテーマにしたドラマなどが連夜放映されています。

ニュースでは「忘れてはならない過去」ということで、収容所から生還した人が学校などで体験談を話したり、収容所跡地では記念式典があり大勢の人が訪れ、当時を振り返る様子を映していました。

さて、ブッシュ大統領まで参加した去年のノルマンディー上陸作戦60周年式典といい、「確か50周年の時はここまで盛大に記念式典とか、やってないよなあ?」と不思議に思っているのですが・・・これには色々な説があります。
「今また戦争が起きているからこそ、忘れちゃいけないのだ」とか「10年前はEUも今ほど確立されていなかったし、各国政府間のバランスが微妙だったので」という見方もありますが・・・「次の節目である70周年目には、生き証人がほとんどいなくて実感が薄れてしまうから」というのに、かなり説得力があると思っています。

実際当時の状況を目の当たりにした人たちは、若くても今60代な訳で、あの時代を共有した人数って、もうどんどん限られてきているんですよね。

私は子供の頃、祖母から戦時中の話を聞くのがわりと好きでした。昔の人なので「子供に残酷な話をしちゃいけない」とかいうフィルターは持っていなかったみたいで、その内容は大体生々しくて、「…すごいこと聞いちゃった」と、しばらくその想像図が頭から離れなかったこともよくありました。戦争映画よりずっと怖かったです。「そんな修羅場をくぐって、よく無傷で生きてるね、おばあちゃん!」と何度も思いました。もっともっと、話を聞いておけばよかったです。

これから10年、20年経ち「生き残り」がいなくなったら、大戦のことはどんな風に語られていくのでしょう。今よりもっと実感のないものになっていって、それこそ映画の世界と同じになり、「歴史年表」の古いほうへ仕舞われてしまって、果ては「フランス革命」などと同じくらいの認識になって行くんでしょうか。当たり前といえば当たり前ですが、それはそれで実感が湧きません。
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コメント
≪この記事へのコメント≫
10年前は被害者達もまだ50代で「話したくなかった」人も多かったこともあるのかもしれません。60代になり、被害経験がやっと語れるようになった、と。そんなような話をラジオで聞きました。
原爆もそうですが、忘れてはいけない大事件でした。
2005/01/28(金) 13:07:38 | URL | ふらんす #-[ 編集]   
なるほど。清算に60年もの時間を要したというのは、計り知れない苦痛ですね。
旦那が小中学生の頃、アウシュビッツではないけれどドイツの収容所跡を見学に行きましたが、子供の目で見ても「そのために設けられた施設」だということが分かる造りになっていたそうです。
逃げ場やゆとりのないスペースばかりで、「死の臭い」みたいな雰囲気もまだ漂っていて、早くそこから出たいと思わせる場所だったとか。
原爆ドーム同様、忘れてはならないものとして、収容所跡を残していくことは重要でしょうね。
2005/01/28(金) 13:44:45 | URL | ydr #L.iXitw2[ 編集]   
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昨1月27日が制定後10回目の「国家社会主義によるユダヤ人犠牲者への追悼日」であった。新聞論評のなかで「ホロコースト」の言葉に拘ってその語源と使用の歴史を扱ったフランクフルター・アルゲマイネの政治欄の記事が逆説的で興味深かった。問題となっているザクセン州に議席
2005/01/29(土) 07:05:33 | Wein, Weib und Gesang
AMLにシュレーダー首相の演説を翻訳した訂正版が投稿されていました。http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-January/000320.htmlドイツとEUのファシズムに対する断固たる姿勢が表されています。点線内、転載。--------------------------
2005/02/09(水) 19:42:49 | オルタナティブ大学 on Blog
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