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2001年からブリュッセル在住の、日仏カップル。日・仏・白の話題を織り混ぜた、とりとめのない日記です。


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フランス北部の人々
夕べは隣の地区に住む友達Sを家に招いて食事しました。12時過ぎまで、よく食べよく飲みそして会話が弾み、久々に時の経つのを忘れるほど楽しい晩でした。なぜそんなに盛り上がったかというと、彼もベルギーで働いているフランス人で、出身地がニコラと同じなのです。北フランス、ベルギー国境沿いの県で、その名もノール(=北)県といいます。

彼らはもともとキャラクターや趣味が似ているし、なにより同郷の朋友なので気が合うのは当然ですが、私もこの機会に目一杯ノール県のことを根掘り葉掘り訊き、ニコラ以外の視点から色々教えてもらったりコメントを挟むことができたので、とっても面白かったのです。

私はベルギーや北フランスを知らなかった頃は、パリさえ「フランス北部」に含まれると漠然と思っていて、浅墓にも同じフランスなのだからそれほど文化の違いはないと思っていました。

ところがノール県は、ものすごく個性の強い地域でした。ブルターニュやアルザス、南仏(っていきなり大雑把ですが)のように、少し聞いて出身が判るほどの訛りがあり、「パリ生活が長くなったけど、たまに北に帰って訛りを聞くと、ホッとする」という具合に、地元民が深い愛着を抱いている場所。
その訛りは、私にはいまだに乱暴に聞こえます。みんないつも怒っているみたいで、最初はホントに怖かった…。彼らは普通に「なに?」って言っているつもりが、こちらには不機嫌そうな「何だよ?」に聞こえるくらい、イントネーションが違うのです。ベルギーの、のんびりした訛りとも違います。

言葉以外にも独特の文化、風習があって、北の人たちはフランスのどこへ移っても「自分の居場所」がなかなか得難く、いずれはみんな戻ってくる傾向があるとか。最初は「それって気持ちが閉鎖的だからじゃないの?」と思っていましたが、外国へ行くのが好きでちゃんと異文化を受け入れられる人や、たとえば地中海が大好きなノール県人でも、やっぱり北のノリが一番好きだったりします。

例えば笑いのツボ。フランスのコメディアンに、ダニー・ブーンという人がいます。この人も北出身。私も嫌いじゃないし笑えるのですが、あまりにギャグがコテコテで、白けてしまうことがあります。でも北の人たちはこういうのが大好き。全国放送でもよく見る、フランス中でわりと知られているコメディアンですが、地元に戻ってくると訛り全開でコントをやり、大うけしています。

それからベルギー人同様、フリットをよく食べます。街のあちこちにフリット屋があります。夕べ来てくれたSは、学生の頃フランス各地を旅行していて、歩きながら食べたくなったけど、ほとんどの街でフリット屋が見つからず驚いたとか。フランスじゅう、フリットは道端で売っていると思っていたのだそうです。

家庭であまり料理に凝らないことも特徴です。好き嫌いも多いのでみんなで食べられるものが限られていて、ニコラの実家で作る料理のレパートリーは3つくらい(いや、ホントに)。いつも行くと同じ物が出てくるので、最初は変なフランス人家庭だと思いましたが、実はこの家庭だけじゃなかった…(笑)!味より手軽さや安さ重視なのは、イギリス食文化に近いものがあります。

日本にいても、知らない地方へ嫁いで初めて「日本にもこんなところがあるのね~!」とカルチャーショックを受けるという話がありますが、どこへ行っても、しばらくそこで時を過ごしてみないとなかなかその土地の良さや、ノリが分からないものです。

私は結婚してすぐ、ニコラの出身地に住むことのないままブリュッセルへ居を構えてしまったので、少しずつしかノール県のことを知ることができません。最初は「ここは私の好きなフランスとは何か違う…」と拒絶反応さえ起こしていました。

そしてパリあたりのフランスの友人相手にボヤいても、「北って、ノルマンディみたいな、のどかな感じが北海やベルギー国境まで続いてるんじゃないの?同じようなものでしょ?」って、分かってもらえなかったり(この人は50代の学校教師でした…笑)。ノルマンディとは全然違いますから!

話し方の粗野な感じ(不器用なだけともいえます)や、国境が近いせいで犯罪の話題も絶えないこと、失業率の高い地域であることなどから、残念ながらフランスの他の地域からはあまり良いイメージを持たれていないノール県です。

それでも結婚後2年くらいから、やっと積極的にこの地域のことを知りたいと思えてきて、親近感も持てるようになりました。それもベルギーと似ているところが多いからだったりします。やっぱり異文化を知ることは面白いです。

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ノール県と、隣のパ・ド・カレ県のサイト:
http://www.crt-nordpasdecalais.fr/

北フランスの方言紹介のサイト:
http://www.chti.org/index.php
フランス語ができる方は、ぜひ覗いて見てください。

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・・・ 最初タイトルを「北の人々」にしましたが、北朝鮮の話題と思われそうで紛らわしいので、訂正しました。 ・・・
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コメント
≪この記事へのコメント≫
ダニーブーン。見に行きましたよ。おもしろかったです。ショーの中にはもちろん「北の人達」ネタもありました。北のなまりは「シュティ」(つづり知りません)と呼ばれるアレですね。私はあまり聞いたことがないのでまだあまり聞き取れませんが、結構有名ななまりですね。個人的にnord地方に住みたいなーとは思えませんが(天気のせい)リールは結構好きです。
2005/02/07(月) 12:11:45 | URL | ふらんす #-[ 編集]   
私もリールを除いて「北」には住みたいとまでは思いません…(笑)
食べたいと思うものがなかなか見つからないし、言葉がやっぱり苦手です。
家にAssimilのCh'ti教本(笑)があるのですが、訛りが移るのが怖くてじっくり読めません。
リールはバーゲンのとき、たまに行くんですけどね。
2005/02/07(月) 12:33:35 | URL | ydr #L.iXitw2[ 編集]   
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